ギャンブル依存症患者のギャンブル日誌

ギャンブル依存症は最も悲惨な依存症です。(byマンガで分かる心療内科)

昨日書いた日記を読み返すとつくづく狂人の所業だよなあ。

こんなことをしていたら一時的に上手く行ってもいずれ大数の法則に捕まって破滅するに決まっている。

 

投機の成績こそ自分の人間的価値 → 損をすると自分は無価値と言われたと感じて逆上する → 賭金を上げてリベンジトレード

 

の際限ない繰り返し。最初は何とか損を取り戻しても最後の負けトレードで資金を全て失う。

トレードを始めると最初は1000円単位の賭けが1万円単位になり10万円単位、最後は一度の値動きで100万円単位で吹き飛ぶ賭金になった。

負けが込む程「今すぐ」取り返そうと賭金が限度なく上がっていく。

トレードを始める前は投資本を読んで取引と資金管理ルールを作るのに損をした瞬間にそんなものは頭から吹き飛んでリベンジトレード開始。

頭の片隅では「狂っている」と警告する声が上がるが大損するまで自分ではどうしても止められない。

 

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退場の歴史4

4度目、再び復帰するのは2017年1月。

復帰した理由は偶然から。

たまたま買い物で釣り銭を間違えられ腹立ち紛れにスマホのFX画面を開いて取引したら利益が出た、という信じ難いものだ。

依存症は何が理由で再発するかわからないもの。

 

再開したもののFXは典型的なコツコツドカンの繰り返しでさっぱり上手く行かない。

コツコツと利益を積み上げて一時は月利益が100万円を超えるが損切が出来ずに一度の失敗で一気に利益を吹き飛ばす、の繰り返しが半年続く。

そして考えたのが「原資を増やして2~3円の逆行でもナンピンで耐えられるようにしよう」という危険極まりない発想である。

結果はコツコツ…ドカンのスケールが大きくなっただけ!

マイナスに次ぐマイナスで一時マイナス400万円近くにまでなり、その後はマイナス150万近くまで盛り返して少しは希望が持てるか?と思った正月明け、日経平均の暴騰を見てまた魔が差した。

やめたはずの日経先物取引に再び手を出したのだ。

 

1月5~9日 正月明けの日経平均暴騰を見て一時反発を期待して先物売ポジションを持つ

 

1月18日 更に暴騰、懲りずにナンピンを入れると調整が入ってプラス圏になる

欲が出てそのまま放置し、アメリカの政府閉鎖を見て歓喜

 

1月22日 しかし日経平均は下がらない、円高も続いているのに何故?

 

1月23日 政府閉鎖解除で日経平均暴騰、諦めて朝からドテン買い

何とかプラスマイナスゼロに持っていく

日経平均は年半ばまで上げ続けるだろうと買いポジションを持っていると米地震で暴落

パニックで一番底で手仕舞い、マイナス100万円。今度は底からドテン売り

丁度底で売ったので地震の被害が大事には至らないと日経平均先物が回復し始めて焦り始める

 

1月24日 先物売ポジションを微益撤退してドテン買いした途端に日経先物が300円下がる

やっぱりパニックで手仕舞い。マイナス170万円

 

更に1月25日夜に一瞬魔が差して再び先物買いを入れた瞬間に150円下がって深夜に元に戻り震え上がった。

絶対に誰かが監視している。

 

1年のマイナスは550万円に達した。

退場の歴史3

前回の退場から約1年後の2015年10月末に市場に復帰。

1年の節約生活で何とか取引可能なまで原資が貯まった。

 

先物取引は流石に懲り懲りと手を出したのがFX。

最初は多少の起伏はあれど順調だった。

利益は3ヶ月で100万円を超え200万円近くに迫り、このまま順調に行けば1~2年で原資回復も可能か?と取らぬ狸の皮算用で期待が膨らむ。

そして2016年1月29日、日銀のマイナス金利発表でFX市場も大荒れとなる。

最初はこんな荒れ相場に手を出すべきじゃない、と静観していたに魔が差してうっかり手を出したのが運の尽き。

ポジションが一瞬で溶けたのに逆上して頭が真っ白、リベンジトレードを連続して尽く失敗。取ったポジションは全て逆行。損失は一晩で100万円を超えた。

全く眠れずに翌日はフラフラ。

翌週のトレードも夢の中のようなボンヤリしたトレードで全て失敗。

三度目の退場となったのであった。

 

流石に猿でも3回退場すればもう未来永劫ネット賭博には手を出さない、となるはずがまだ懲りないのである…

 

退場の歴史2

次の退場は2014年10月末。

 

アベノミクス相場も一段落し、消費税増税も確定し相場が下げムードになっていた時に相場に復帰。

「しばらく相場は低迷するはず」と確信して先物売ポジションを持っていたその時、10月30日午後の日銀の追加緩和決定である。

日経平均は一気に800円高となり含み損は100万円を超えた。

ここで一気に損切…とならず「前回退場した時は1日で元に戻って往復ビンタを食らったではないか」と先物売をナンピンしたのだ。

もちろん翌日も日経平均は大幅上げで損失は300万円を超えて強制ロスカットラインに達し、あえなく退場。

 

予想外のサプライズと自分のアホさ加減の衝撃で永久退場…とならず復帰は1年後となる。

退場の歴史1

最初の退場は2014年3月。

 

それまでは快調だった。

2012年末の安倍政権からアベノミクス相場は誰でも儲かる大相場で、儲けは過去数年間の損を軽く上回り「現実世界はともかく、相場なら自分は勝てる」と全能感に満ちていた。

そして運命の2014年3月1日土曜日、ロシアのクリミア侵攻である。

愚かにも金曜日に先物買を大量に持っていたのだ。

週を跨いでポジションを持つことの危険性は理性では認識していたのに「相場は上がり調子なんだから多分何とかなる」と放置していたのだ。

次の日曜日は不安でたまらず、常にソワソワして挙動不審だった。

そして週明け、市場開けと同時に全額損切り。マイナス120万円。

ここまでなら今までの利益半減で済んだ。

 

そこからパニックが始まる。

損失に目を剥いて「これをすぐに取り戻さないと」と錯乱状態でハイレバ取引を繰り返し、尽く大損。最後に「明日から世界経済は大混乱で暴落相場になるはず」と先物の大量売を持ち越す。

翌日、市場は元に戻り恐慌状態でロスカット

マイナス300万円。

最初と合わせて2日でマイナス420万円。

更にFXでもハイレバ取引をしていたのでマイナス80万。

1ヶ月の損失額は500万円を超えた。

 

流石にネット証券にログインするのも嫌になり半年は相場から離れることになる。

しかし永久退場ではなく半年後には性懲りもなく復帰するのだった…

 

headlines.yahoo.co.jp

 

news.yahoo.co.jp

えらいことになってる。

しかしTwitterの被害報告は1人10万円~100万円程度が大半。

自分の退場パターンなら1日で合法的に失う額に過ぎない。

如何に自分が異常な取引をしてきたかがよく分かる。

過去

ネットでFXや先物取引を始めたのは何時頃だったか。

就職に失敗して職を転々として孤独で鬱々としていたときだ。

 

www.brieftherapy-counseling.com

 

>・居場所や絆の喪失(「社会のパラレルワールド」としてのギャンブル)

 背景には、現実での居場所のなさや家族の絆の消失があることが多いです。

>・性格気質(“意志が弱い”ために依存になるのではない)

 依存症の人は、真面目で、おとなしく、対人関係が苦手で、自尊心が低く、完璧主義傾向があり、負けず嫌いな人が多いとされます。

 

典型的過ぎて呆れる。ただし自分は完璧主義傾向ではなく負けず嫌いでもないが。

ただ、この時は使える金額が少なく大事にはならなかった。

問題は何とか就職して使える金と時間が出来てからだ。

 

後はボチボチ思い出す度に書いていこう……